アーメットは難民の少年

毎日のように新聞には難民の人々のことが載っている。
今朝の毎日新聞の社説にも入管施設での外国人の長期収容のこと、
日本での受け入れも非常に少なく認定がとても厳しい、つまり日本
は難民の受け入れがほとんどない。市民の意識もとても低いと思う。
難民ではないけれど外国籍の子どもたちも多くなった。千葉市の公
立学校でも多くなり、けれども決して十分な配慮があるわけでもな
いことが時々話題になる。けれどその程度だ。
この物語の舞台はイギリス、9歳のアレクサのクラスに男の子が転入
してきた。ライオンのような瞳(文中のまま)を持った少年、けれど
も誰とも話さない、笑わない、遊ばない。どうしてなのかわらない。
少年の名前はアーメット、どうも親などの家族もいないようです。
クラスのいじめっ子ブレンダンにいじめられているのを見て、アレク
サと仲良したちはアーメットを守ろうとします。そして、アーメット
がシリアからの難民でボートに乗ってくる途中妹を亡くし、両親と別
れ別れになっていることを知ります。アレクサと友達はなんとかして
両親を探そうとあることを思いつきます。
ちょっと話が冒険話にもなっていてうまくいきすぎているところもあ
るけれど、とてもわかりやすく、教師やアレクサの両親などの子ども
たちへの話かけも良く書かれている。物語として書かれているので、
日本の子どもたちにはやはり遠い、関心の薄いことになるかもしれな
い。けれどアーメットが決して離さない赤いリック、いじめや、サッ
カーをする場面など、子どもたちが関心を持つことが文中にたくさん
出てくる。訳も読みやすく、友情物語の形式をとっているのも良い。
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5000キロ逃げてきたアーメット
オンジャリQ.ラウフ作
久保陽子 訳
学研プラス刊
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