アカウミガメの産卵は冒険
うみがめが帰ってきます。この写真は屋久島での物語です。
日が沈む頃、海からすじがいくつもついています。ウミガメが
産卵で浜の奥へすすんできた跡です。ゆっくりと重い体を動か
して、場所を決めると深い穴を掘って、卵を2,3個ずつ産み落と
します。苦しそうに時々涙を流しながら。でも涙を流している
わけではなくてからだの中のいらない塩分を出しているのだそ
うです。そして、100個ぐらい産むとこんどは砂をていねいにか
けます。そして、海へ帰っていきます。それから2ヶ月位たって
砂のなかから、小さなあかちゃんのうみがめが生まれます。
出産のようすも興味深いけれど、海のなかで元気に泳いでいる
うみがめのようす、遠くの海で大きくなって20年位たって、生ま
れたところに帰ってくるというドラマがあります。
ところで千葉の海、千倉や大原や白子の海はうみがめの産卵場所
の北限で、7月頃になるとニュースがはいります。また、鴨川シー
ワールドでは小さなうみがめの成長の手伝いをして、海に返して
います。
コロナウィルスの一番の問題は人と人のかかわりが分断されてし
まうことだとおもいますが、人と人との分断だけでなく、自然と
も分断してしまうことで、それはたいへんおそろしいことだと思
います。
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「おかえり、うみがめ」
写真・文 高久 至
アリス館 刊 本体1400円+税10%

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