こどもたちはなにをまっているのだろう
こどもたちがまっているもの。いまならきっと思ったように遊ぶこ
と、少し昔なら遊ぶというと体を動かして遊ぶということのほうが
多かった。それはどちらかというと能動的に動くこと、いまはITに
関してが多いので受動的が多くなっているようにおもう。それに社
会はどんどん複雑になってきて、自分のほうから積極的というより
マチの姿勢が多くなっている。
この絵本の子どもたちは幼い。いつもまっている。子どもがみる向こ
うは遠かったり、高い壁?の向こうだったり、それはひとりではとう
ていできないことが多い。海や空は子どもでなくとも届かない。けれど
高いテーブルの向こうにあるものはおいしそうなものでもあるし、おも
ちゃだったり。それに手が届くのは幼い子どもには手助けが必要だ。あ
なたの手助けだ。余計なことをする必要はない。現代みたいになにもか
もおとなが手を出す必要はない。手助けなのだ。子どもたちのむこうに
はかぎりない明日がひろがっていることをしっかり信じているおとなの
手助けが必要なのだ。子どもたちはいつも待っている。
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「こどもたちはまっている」
荒井良二
亜紀書房刊

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