2021年2月9日火曜日

おじいちゃんとの最後の旅

       大好きおじいちゃん

おばあちゃんが亡くなって一人ぐらしのおじいちゃんは病院に

いる。病院では暴言を吐いたり汚い言葉を吐いてパパたちだけ

でなく、みんなに嫌われて?いる。でも、僕はおじいちゃんが

大好きだ。ある日おじいちゃんに会った時、おじいちゃんが言

う。おばあちゃんと暮らした島の家に大切なものを置いてきて

しまったので取りに行かねばという。僕は大計画を立てること

にした。さあ、いよいよ決行、まずどうやって看護師たちの目

にとまらないように病院を脱出すること、一晩明かすので、食

料などをどうするか、そのためにパパやママの目をどうやって

くらますか、ともかく大好きなおじいちゃんの望みを叶えたい

と必死に思うウルフ少年。そして、いよいよ決行の朝が来た。

スタイグの作品には少年たち、おじいちゃんが出てくるものが

多い。なんといっても文中ユーモアいっぱい、そして少年に手

を貸す大人たちもなかなか頑固だけれど、子どもたちとちゃん

と向き合う。この作品もウルフ少年ーパパーおじいちゃんと結

んだ話だ。読者はまるで自分のことのように、ドキドキし、巧

みな物語に引き込まれてしまう。スウェーデンらしいユーモア

で包まれた物語になっている。

     

この本の挿絵も素敵だ。島の様子や風景、表情豊かなおじいちゃ

んが良く描けている。

作者は惜しくも2017年73歳で亡くなって、この本が遺作になる。

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「おじいちゃんとの最後の旅」

ウルフ・スタルク作

キディ・クローザー絵

菱木晃子 訳

徳間書店刊



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