大好きおじいちゃん
おばあちゃんが亡くなって一人ぐらしのおじいちゃんは病院に
いる。病院では暴言を吐いたり汚い言葉を吐いてパパたちだけ
でなく、みんなに嫌われて?いる。でも、僕はおじいちゃんが
大好きだ。ある日おじいちゃんに会った時、おじいちゃんが言
う。おばあちゃんと暮らした島の家に大切なものを置いてきて
しまったので取りに行かねばという。僕は大計画を立てること
にした。さあ、いよいよ決行、まずどうやって看護師たちの目
にとまらないように病院を脱出すること、一晩明かすので、食
料などをどうするか、そのためにパパやママの目をどうやって
くらますか、ともかく大好きなおじいちゃんの望みを叶えたい
と必死に思うウルフ少年。そして、いよいよ決行の朝が来た。
スタイグの作品には少年たち、おじいちゃんが出てくるものが
多い。なんといっても文中ユーモアいっぱい、そして少年に手
を貸す大人たちもなかなか頑固だけれど、子どもたちとちゃん
と向き合う。この作品もウルフ少年ーパパーおじいちゃんと結
んだ話だ。読者はまるで自分のことのように、ドキドキし、巧
みな物語に引き込まれてしまう。スウェーデンらしいユーモア
で包まれた物語になっている。
この本の挿絵も素敵だ。島の様子や風景、表情豊かなおじいちゃ
んが良く描けている。
作者は惜しくも2017年73歳で亡くなって、この本が遺作になる。
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「おじいちゃんとの最後の旅」
ウルフ・スタルク作
キディ・クローザー絵
菱木晃子 訳
徳間書店刊
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