ヤコプは食品店の長男です。3人の妹の面倒をみなければなりません。妹たちは元気なのは良いのですが、元気すぎて時々手にあまります。ヤコブは静かに本を読んでいるのが大好き、特に宇宙飛行士になりたいと思っているくらい宇宙の本を読むのは大好きです。今日も妹たちをつれて公園に行ってベンチで本を読んでいると、向かい側のベンチに女の子がいました。小さなそろいの爪がサンダルからのぞいています。気になってみるとなんと女の子が読んでいる本が「宇宙」、女の子にはまわりにさわがしい男の子たちがいます。ヤコブと同じように。女の子は弟たちの面倒を見に公園に来ていた。名前はアイシャ。もちろん二人は宇宙をはさんですっかり仲良しになった。でも、ユダヤのヤコブとイスラムのアイシャは仲良くしてはいけない。会えなくなって、ある日ヤコブがやっとアイシャの家に行ってみると彼女たちは引っ越してしまっていました。
宗教、人種ふたりを隔たるもの現実には過酷な状況がたくさんあるけれど私たちはみんな宇宙の子、同じ空や星を見上げるとそれがよくわかります。なかなか現実には難しいこと、悲しいことがいっぱいですが、宇宙には幸せな喜びも満ちています。静かに心に訴える本です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おなじ星をみあげて」 ジャック・ゴールドスティン作・絵
辻仁成 訳 春陽堂書店刊 本体2000円+税
0 件のコメント:
コメントを投稿