シリアのアレッポでおきたことです。アレッポはとても美しい街でした。でも戦争でたくさんの人々が街を離れてしまいました。けれど救急車の運転手のモハンマド・アラー・アルジャリールはすることがあり、街にのこりました。街から出ることのできない人々を助けるためです。やがて助けを必要とするのは人だけでなく動物たちもいることに気がつきます。おいていかれ見捨てられてしまったたくさんの猫がいました。アルジャリールにとって猫は自分のように思いました。助けることができなかった人々、アルジャリールは猫たちを見て、自分はこの猫たちを助けなければと思いました。そして、アルジャリールの活躍がはじまったのです。まず食べ物、そして、住むところです。とても一人ではできなくなって他の人々に呼びかけました。そして、寄付もあつまり、聞きつけた人たちがボランティアをかってくれ集まりました。このことは人々の心を明るくしてくれました。日本でも
この本のように良い具合にはなかなか進んでいかなかったし、同じように残された動物たち、それにかならずしも命がつなが
ったとはいえないけれど、自分と他の人々、動物であろうと命がつづくよう懸命に力をつくしている人たちがいます。
いま、おきているコロナウィルスに対しても仕事以上に力をだしている人たちがいます。私たちはそうやって、自分の力だけでなく他の人の力を借りて命をつないできたのだとおもいます。こういう本がお説教でなく、少しでも読んだ子どもたち、人たちの心の支えになると良いと思います。
はじめこの絵本の絵を見たとき、外国の人が描いた
のかとおもいましたが、日本人でした。とても力強い絵です。最後に作者と、画家と、訳者が各々自分の考えをしっかり書いているのも、伝えていきたいと思う絵本です。
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「アレッポのキャットマン」アイリーン・レイサム/カリーム・シャムシ・バシャ著
清水裕子 絵 安田菜津紀 訳 あかね書房刊 本体1600円+税
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