ふるさとの歴史を語る食べ物
列島の中通島にいきました。「かんころもち」はさつまいもを干してつくるお菓子の種類です。さつまいもを干してつくるのですが、どうして手間をかけてつくるのか、たかがお菓子といえどもそこには人々の歴史があります。私は五島列島と聞くと、隠れキリシタンという、言葉の背景のキリスト教に対する迫害の歴史を小説や映画などをとおして知識として知っているだけです。
この本は「かんころもち」のつくりかたにはじまって、島に渡り生活している人たちの過去とこれからが描かれています。郷土のお菓子だけでなく食べ物はいまでは通販で簡単に手にすることができます。それだけにその食べ物の背景や歴史などはあまり知らないまま食べことが多いですが、食べ物はそこの土地と強くむすびついていることが多く、時には子どもたちといっしょに調べてみるのもとても良い歴史の勉強になります。
私の父の故郷にも「かわたりもち=川渡餅」という上杉謙信の出陣を祝うお菓子があり、11月30日には食べたこと、その時の父のうれしそうな顔をおもいだします。
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「かんころもちと教会の島」たくさんのふしぎ9月号
にしむらかえ 文・絵 福音館書店刊 本体700円+税
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